「わたしを離さないで」を見た

「わたしを離さないで」
やっぱりこの長編を2時間程度の映画に収めるのは難しいです。
いつ、どこでも誰にでもありうるような身近な人々との感情のやりとりやエピソードを重ねつつ、この特殊な設定とテーマを浮き上がらせていたカズオ・イシグロの原作。
映画の脚本は、大胆な省略と組み替え(重要なエピソードに関わる人物や場面をたくみにすり替える)が施され、蛇足と思われるような説明的な台詞を言わせている。この説明的な台詞はちょっと勘弁してほしかった(わかりやすさを好むアメリカ人向けかな)。
主人公のキャシーを演じたキャリー・マリガンの抑えた演技はとてもよかったし、そのキャシーの少女時代を演じた子もそっくりさん(髪型のせいか?)で驚いた。
キーラ・ナイトレイのルースも、エミリー先生のシャーロット・ランプリングもはまり役でした。トミーは子ども時代を演じた子がすごくかわいかった。
寄宿学校「ヘイルシャム」、農家の「コテッジ」、クラシックなデザインで良質のウールを感じさせるカーディガンなどのコスチューム、こういったものが映像化されて、作品の世界に浸ることができる。原作で重要な意味を持つ音楽も、使い方に疑問ありだけど、そのメロディーを実際に聴くことができた。
だけど、脚本にはちょっと物足りなさが残ったな。

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